わたしの好きな色はミジンコです。
先週のお題。
わたしの好きな色。
うーんすごく難しい話ですね。
好きってどこまでのレベルの話を言うのでしょうか。
例えば赤が好きと言った場合。
あなたの身の回りをあなたの好きな色に塗り替えてあげるよと神さまに言われた場合はどうでしょうか。
コップもお箸もカレーもカラスもパンダも全部赤。
信号なんてもうカオスの極みです。止まるも進むも全部赤。
もう明るさでしか判断できません。
身の回りの世界が全部赤になってしまったらきっとこう言うでしょう。
「やっぱり赤は好きじゃないかな(;'∀')」
嘘つき。赤が好きって言ったじゃん。赤が好きって言ったから世界を赤にしてあげたのに。
おおう。
何て難しいんだ。
色んな色がある中でたったひとつを選ばなければならなくなったとき、その決断が、その一言が、なんとも重い責任を背負っていかないといけないという重圧感がカビゴンのように私にのしかかってくるわけです。
なので好きな色を選べない。
何て難しいお題なんだ。
我々はこの難題にどう立ち向かっていけばいいんでしょう。
いや、ちょっと待て。
自分は色のことを詳しく知っているのでしょうか。
色とはどんなものなのでしょうか。
好きな色と言われて好きな理由、明確な理由、その根拠を示せないのはいかがなものでしょうか。
人間関係についてもそうで、相手のことを知らずして好意など伝えられるでしょうか。
というわけで色というものについてその性質を暴いていきましょう。
色とはなんぞや
色っていうのは光の反射ですね。
光が反射して初めてヒトは色を認識するわけです。
光も何もない真っ暗闇では色は判別つかないですよね。
で、その光なんですが、光は波の性質をもっているんです。
波は緩やかな波もあれば激しく上下に揺れている波もあるんですね。
激しく揺れている波は人の目には紫っぽく見えて、刺激が強いんです。
一方緩やかに揺れている波は赤っぽく見えて、刺激は弱いんです。
紫が一番激しく揺れてて次に青、緑、黄色、オレンジ、赤という風に段々緩やかになってきます。
人の目に見える光の波の激しさ、緩やかさには限界があって、紫よりも激しい揺れの波は見えません。
同じく赤よりも緩やかな波は見えません。
この人の目に見える光の波を可視光といいます。
赤よりも緩やかな光の波を赤外線、紫よりも激しい光の波を紫外線と呼んでいます。
赤より外、紫よりも外側だからこういう呼び方をしてるんですね。
赤外線は当然人の目には見えません。
でもコタツはどうでしょうか。遠赤外線で加熱するコンロは?
コタツもコンロも赤外線を使っています。
でも赤く光って見えませんか?赤外線は目に見えないのに。
技術の発展で見える赤外線というのが開発されたんですかね。
お金のない金持ちみたいな何とも気持ちの悪い矛盾を感じますねえ。
話が脱線しましたが、光とは波で、色とは光の揺れの激しさによって変わるということなのでした。
色彩心理学というものがあって
色彩心理学という学問があります。
色と色に対する心理的イメージを研究する学問ですね。
ということで色彩心理学で言われている代表的な色のイメージを以下に記しておきましょう。
赤
赤は情熱的、リーダーシップ、危険、攻撃的、興奮といった心理的性質をもっています。
戦隊もので赤い人がリーダーになっているのもこういうことなんですね。
信号もそうですね。
赤は危険を表すので止まらないと危ないのです。
いつも人になめられるという人はこの赤の性質を利用するといいと思うんです。
今度全身を血だらけにして町を歩いてみてください。
赤という属性効果によって、俺は危険な男だぞということを周囲にアピールできます。
もうなめられる心配はありません。一目置かれる存在になれること間違いなしです。
緑
緑は安らぎ、自然、安定、成長、弱弱しい、保守的な性質があります。
中間色と呼ばれるくらいなので可もなく不可もなくという感じですね。
癒されたいときは緑に囲まれるといいというのは理にかなっていると言えます。
緑はこういう割とのんびりとした性質があります。
ということはワンピースのゾロは安らぎと保守的な人というのが結論づけられます。
ほぼ全身緑な方なので彼は周りに癒しを与えてくれる優しい存在というわけですね。
なるほど。
青
青は誠実、爽やか、涼し気、知的、抑制、消極的、冷徹という性質があります。
アクエリアスやポカリスエットは青いパッケージとなっていますが、青いおかげで爽やかな感じが出てますよね。
これが例えばオレンジ色とかだと何だか温いような印象になりませんか?
ブルーハワイも爽やかさを演出してますよね。
あと青は抑制の効果もあるのでついカッとなってしまった場合は青の性質を利用すると冷静さを取り戻せるようになるでしょう。
切れてる上司がいたら青いペンキを持っていって顔面にぶっかけてあげてください。
きっとすぐに冷静になって上司の怒りも収まるでしょう。
余談ですが、ダイエットには青がいいみたいですよ。
自然界には青の食べ物って殆ど存在しないんです。
青い食べ物って食欲が湧かないですよね。
青色のカレーとかなんとも不気味で味の想像のつかない、絶対にこれは食してはいけないと体が拒否反応を起こすでしょう。
ということで料理の器は青い物がダイエットには効果的です。
お皿、お箸、コップ、テーブル、天井に至るまで全て青色にしてしまえば食欲が湧かず、食べ過ぎるということはなくなるはずです。食べ物を青色に染めると効果は絶大ですね。
試しに揚げたてのから揚げを青いペンキに浸してみてください。青色が食欲を低下させてくれるはずです。
黄
黄は元気、希望、若さ、知性、無邪気、注意という性質があります。
黄色は何と言っても元気な色でしょう。元気な人というのはだいたい金髪ですよね。
また黄色は知性を刺激する色でもあり、左脳が活発に動くんですね。なので何か困難な壁にぶつかったときも、左脳をフル回転して何か問題を解決するヒントが出やすくなります。
一方で注意を促す色でもあるわけです。
信号の黄色とかそうですよね。
黄色の性質を活用してこういうのはどうでしょう。例えば友達が仕事でミスして落ち込んでいるとき。
そんなときは黄色のものを彼にプレゼントしてはどうでしょうか。
落ち込んで閉じこもってしまった彼の部屋にライオンを放つんです。
いきなり飛び込んできた黄色に彼もすぐに元気を取り戻して部屋から出てくるでしょう。
部屋から出てきたら青いペンキをぶっかけてください。
紫
紫は高貴、神秘的、スピリチャル、高級、二面性、葛藤、不安な性質があります。
紫は活発で情熱的な赤と、冷めてて消極的な青という相反する性質を混ぜ合わせた色です。
二面性とか、葛藤とか何とも定まらない不安な感じがあるんですね。
紫はこの不思議な感じから神秘的な、スピリチャルな性質も兼ねそろえています。
ということは全身を紫のタイツで身を包めば神秘的な、魔訶不思議な能力が開眼する可能性が高いということです。
潜在能力が解放されるわけです。
髪の色が紫のおばちゃんは長年の修行によりついに常人の能力を凌駕した覚醒者なのです。
割引セール品を誰よりも早くみつける能力があります。
安売り会場で覚醒者を見つけたときは普通の人はまともに戦ってはいけません。命の保証がありません。
戦うときは青いペンキをぶっかけてください。
ピンク
ピンクは幸福、可愛い、愛情、甘い、繊細、弱さという性質があります。
ピンクはやっぱり可愛らしいイメージがありますね。これはどんなものに対してもピンクを纏うことで可愛く見えます。
ゴリゴリのマッチョのヒゲの濃いおっさんでもピンクのリボンをつけると、たちまち可憐な外国人少女に匹敵するほど可愛くなります。
13日の金曜日に現れるジェイソンもピンクの靴下を履いてる限り全く怖くありません。
世界で一番幸せな人は林家ぺー・パー子氏です。
見つけたら青いペンキをぶっかけましょう。
色は世界とつながっている
色の心理的イメージや性質をまとめてきました。
なるほど。
色にも色々色んな色の特色があるもんですねえ。奥が深い。
で、結局どの色が一番自分に響いたか。
どの色が一番好きなのか。
やはり選べない。
いやいやその前に選ぶ必要があるのか。
というかそもそも選べるものではないのではないか。
例えば赤色が赤色たり得るのは他の色があるからではないでしょうか。
世界中が真っ赤な世界で赤色を見つけるのは不可能でしょう。区別がつかないわけですからね。
赤だと認識できるのは青い色がこの世に存在するからでしょう。
青色があるから赤色というのが認識できるわけです。区別がつくわけです。
青、黄、緑も然り。
つまり赤色という存在が成立するためには他の色が必ず必要となるわけですよ。
赤というのは決して独立して存在しているわけではなくて、他の全ての色と繋がっているんです。
すなわち赤を選択すると同時に青色も選択しているということです。
赤=青=黄=・・・という等式が成立してます。
ということは「わたしは赤色が好きです」と宣言しているその内容は、
「わたしは全ての色が好きです」と回答しているのと同義なのです。
なんと!
この世界は色でできているわけですから、赤=青=黄=・・・=世界です。
世界は人間や動物やアリやミジンコや植物などで構成されているわけですから、
赤=青=黄=・・・=世界=ミジンコ
!!!
なんと世界はミジンコに等しいという結果が導かれました。
結論、
わたしの好きな色はミジンコです。