スイカバーほど革命を起こしたスイカはない
今週のお題「わたしのイチ押しアイス」
私のイチ押しアイスでピンと来たのがあのアイス
スイカバー
これ普通に考えてすごくないですか?
だって普通のスイカって赤い実の部分しか食べることないじゃないですか。
それを実の部分だけでなく種と、あろうことか皮まで食べられるようにするというあの発想。
これは中々思いつかないですよ。常人の発想ではありません。
一番ノーベル賞に近いアイスと言ってもいいでしょう。
私がスイカバーに出会ったのは小学生かもっと小さい頃だったかと思います。
テレビのCMかなんかで見かけてあまりの衝撃に腰を抜かしそうになった記憶があるような気がします。
「チョコっと種入り!皮まで食べられる!」「夏といえばスイカバー」というキャッチフレーズとともに颯爽と現れたスイカバー。
当時の私は新しい世界を見た気がしました。
スイカは赤い実のみを食べるもの。
そんな私の陳腐な価値観は見事に粉砕されました。
確かに言われてみればスイカは食べにくい果物(野菜?)です。
果肉は美味しいんだけど、いちいち種を取り除いたり吐き出したりするのが面倒。
スイカ自体が大きいから食べられない皮部分もある程度は大きいし、種も合わせると生ごみの量が多くなるのが厄介ですね。
でもそれは仕方がない。
スイカがスイカである以上どうしようもない。
スイカには面倒くささが付きものなんだと。それがスイカの宿命なのだと。
そう思っていた時期が私にもありました。
そこに颯爽と登場したのがスイカバー。
種と皮まで食べられる。
面倒くささと後処理の大変さを見事に克服し、楽しみさえ見出した奇跡のスイカ。いや、奇跡のアイス。
あの感動は今でも忘れることができません。
初めて食べたスイカバーはそれはそれはもう、
その、あの、、、
う~ん思い出せない。。
味オンチには味の記憶がありませんね。
多分スイカみたいな味がしたと思います。
あれからどのくらいの月日が経ったでしょうか。
逆上がりができなかった小学生の私は、義務教育を終え、大学を卒業し、実家から遠く離れた東京の地で、
立派に逆上がりのできない大人へと成長しました。
スイカバーはどうしているんだろう。
奴もまた進化を続けているのだろうか。
種と皮の次は何を克服していく?バーか?袋か?
スイカバーからバーを取ったら何になるんだろう?スイカ??
お互い成長した姿で会えるのを楽しみにしていました。
そこで風のうわさに聞きました。
スイカバーが進化したと。新種のスイカバーが登場していると。
その名も「謎のスイカバー」
おお、気になる。
セブンイレブンに売っているという情報を得たので行きましたよ。深夜に。
人が寝てる時間にわざわざコンビニまで行きましたよ。謎のスイカバーを買いに。
そしたら売ってなかった。普通のスイカバーも売ってなかった。
なるほど。そういうことか。
進化したスイカバーとは謎そのものなのです。
実際に手を取ってみて味を確かめてしまうともうそれは謎ではなくなるのです。
正体を知ってしまうと知らなかったことにできません。知ってしまった瞬間に負けなのです。
謎を解き明かしてしまったときには、あの謎を解き明かしたい!という欲求は二度と出てきません。
仮面を被った正体不明の人物が魅力的なのは彼が正体不明だからです。
仮面の下の素顔を知ってしまうと魅力は急激になくなります。謎だからいいのです。
だから、
これはスイカバーから我々への挑戦なのです。
「我が謎を解き明かしてみよ」と。
「だが知ってしまった瞬間に貴様は負けだがな。ふはははっは!!!」ゲホゲホ
と、
新種のスイカバーを食べることができなかったフラストレーションを解消するために食べない方が良かったという理論を展開しております。
認知的不協和です。すっぱい葡萄理論です。
あ、そうそう。
お題はどんなアイスが好きでしたよね。
私の好きなアイスはあずきバーです。
あずきバー美味しいですよね!