ほげーむわーく

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表参道の未来について考察した

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先日所用があったので、表参道という世界でも有数のリッチでエレガントでナウい(死語)お洒落な街を徘徊していた。

田舎者臭を極力漂わせぬために、家にある極力お洒落であろう洋服を着ていった。
お洒落の代名詞、超有名なブランド、ユニクロの服を着て。


さて、



表参道を歩くとなると、普段の生活とは別世界の道が広がっていた。


ルイヴィトンやグッチなど名だたる有名ファッションブランドばかりが陳列している。
当然だ。表参道を彩るからには世界的に有名でオシャンティなブランドしか出店を許されないのだ。

ダイソンもあった。
ダイソンがオシャンティなブランドだったとは知らなかった。


お洒落な空間に内心戸惑いながらも目的地まで歩みを進める私。
そこでふと目に留まるものがあった。


高級車。


路肩のパーキングメーターがあるところにこれでもかと言うほど高級車がずらり。
BMW、ベンツ、レクサス等々。


なんであんなに人目につくところに駐車するのだろう。
なんで駐車場を使わないんだろう。


答えは明白である。


道行く人に自分の自慢の車を見てほしいのである。きっと。
「民よ我が車の前にひれふせ」と言わんばかりの佇まいである。

そりゃあ自分がベンツのEクラスなんぞ所有していたら、これ見よがしにひけらかすであろう。
誰の目にも留まらない駐車場に置いとくなんてもったいない。
一方で軽自動車を持っていたらあんなところに駐車する気持ちにはとてもなれない。



お、今日も高級車が並んでいるな。表参道はやはりこうでなくては。
ベンツ、ベンツ、アウディ、軽自動車、ポルシェ、、


ん?


今変は車なかったか?


道行く人はきっとこう思うであろう。
明らかにTPOをわきまえていない車があると。
お前、表参道をなめてんのかと。


一発レッド。退場。平凡な車には表参道に駐車する権利すら与えられないのだ。
これが現実である。




そんなことを考えながらふと思った。

何か表参道をぶちかますものはないかと。

今や表参道は経済力豊かな富裕層御用達の街だ。
庶民と一線を画したような佇まい。納得いかない。
本来パーキングなど誰が停めても良いようなシステムである。
それが高級車しか許されないような暗黙の了解が出来ていることに憤りを感じてしまうのだ。
なぜ自分の車が高級車でないばかりに気を使って人目のつかないパーキングまで行かなければならないのか。


この暗黙の了解をぶち壊す必要がある。
表参道の路肩に自慢のマイカーを誰でも停められるようにする。
高級車じゃなくても路肩に停めてもいいんだと、庶民が自信をつけられるような手段。



軽トラを停めてみようじゃないか。



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想像してみてほしい。これが表参道の高級車ラインナップに悠然と並ぶのである。


ベンツ

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BMW

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アウディ

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軽トラ

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見た目で判断してはいけない。
軽トラの圧巻の耐久性と圧巻の積載能力。悪路走破性も優れている。ベンツやBMWとこれほど差別化を図った車種はないだろう。生産性においてベンツなど軽トラの足元にも及ばない。
生活を支えているのはベンツやBMWではない。軽トラだ。
農家の方たちが大切に育てた野菜や果物は軽トラによって運搬される。
軽トラなくして世の中は成り立たないのである。

つまりスペックや生活に対する貢献度を鑑みるとアウディやポルシェに引けを取らない能力を秘めているのである。
ゆえに総合点で判断すればこれら高級車と並んでも遜色ないことがお分かりいただけるであろう。


そして何と言っても圧倒的な庶民感も軽トラの魅力だ。安心感が違う。
ヤ〇ザが黒塗りのベンツから下りてきたら震えあがるだろうが、軽トラから下りてきたら何か安心する。
道でも聞きたいのかなと思える余裕が出てくる。


そう、この安心感をもってすれば表参道の駐車は怖くない。
何せ軽トラが駐車してあるのだ。軽自動車でも安心して駐車することができる。


見た目も非常に魅力的だ。
頭がでかくて体が小さい。
癒し効果が半端ない。


名だたる高級車の中に軽トラがあればその存在は一際輝くだろう。
いや一周回って軽トラって実はお洒落なんじゃないかと思う人も出てくるだろう。


そして軽トラはお洒落の代名詞となり、表参道になくてはならない自動車となる。
人々はこぞって軽トラを買い求めるようになる。


軽トラの人気は爆発的に増大し、車メーカーは次々と新しい軽トラを発売する。
そして高級軽トラなるものも市場に出回るようになり、富裕層たちは軽トラを2台、3台と所有するようになる。
ついにはベンツやBMWも軽トラの開発に乗り出すようになり、ベンツの軽トラ、アウディの軽トラが人気を博す。



そしていつしかベンツやBMWの高級軽トラが表参道に並ぶのだ。